なごやかサポートみらいさんの2周年記念講演会を聴講してきました。
テーマは、「私たちの居場所がほしい!つくりたい!」でした。
「自立」とは何か?
その中で多く取り上げらていた話題が、「自立」とは何か、どういう状態かというものでした。人を支える側になったらとか、人に支援を求められるようになったらなど、色々な考えを聞くことが出来ました。そのような話を聞いていると、人は皆(社会的養護出身者を含め、人はだれも)自立なんて出来ないという認識が湧いてきました。無人島に独りで暮らしているのでもない限り、人は誰かしらと関わりを持って生きている、支え、支えられあっている。誰かが誰かの自立を支援するなんておこがましい事ではないかと思いました。支え、支えられる関係の中で、関わりを持たせていただいている事に感謝です。支援団体を名乗っていますが、支援しているなんて、本当におこがましいです。
実家とは何か?
出身の施設が実家と成り得るのか、出身の人たちにとって、支えとなるものが何なのか、の議論もありました。担当の職員なのか、施設という場なのか、心の中にある思いなのか?私も、当事者ではないのですが、最初に関わった児童養護施設はボランティア活動で訪問した以上に大変お世話になりました。施設の在った街は第二の故郷のように感じていますし、その時の職員の方は、その地のお袋さんのような感じを持っています。就職で上京した後も時々施設訪問して、里帰り(と言うのでしょうか?)をしてました。職員の方が亡くなられた訃報を聞いたときは我が事のようにとても悲しんだし、施設が閉園になった時は故郷が消えていったような感じを受けました。職員の方も居ないし、建物もなくなってしまっていますが、美化された形で良い思い出として心に残っていることに気付くことが出来ました。
色々と気付きのある素晴らしい講演会でした。なごやかサポートみらいさんをはじめ名古屋、東海地区の活動は、今後とも注目していきたいと思います。