高卒認定試験 物理基礎 H30-1 大問1 問1 解説+解答

解説:


(1) 目盛りの間を針が指している場合、目盛りの1桁下まで読み取ることになっています。一桁下なので、十進数の世界ですから、③\(\frac{1}{10}\)まで読み取ることになります。当然、目分量なので誤差も入りますが、そういう約束事です。

(2)
① 0.41だと、数字が[0], [4], [1]の3つがあるので、有効数字が3桁のように見えますが、左の[0]は桁を示すために現れている数字です。有効数字には数えません。
従って、0.41は有効数字2桁です。

② 5.35は、数字が[5],[3],[5]の3つがあるので、有効数字3桁です。①との違いは、左端の数字が桁を表すだけでなく、[5]という大きさも表しているので、有効数字にカウントされます。
従って、5.35は有効数字3桁です。

③ 0.628は、数字が[0], [6], [2], [8]と4つあります。しかし、①と同様に左端の[0]は、桁を示すためだけの数字ですので、有効数字には数えません。残り[6],[2],[8]が有効数字の対象になります。
従って、0.628は有効数字3桁です。

④ 0.0790は、数字が[0],[0],[7],[9],[0]と5つあります。①と同様に左二つの[0]は桁を表す数字です。有効数字には数えません。右端の[0]はどうでしょうか?0.0790と0.079は数学的には同じ数字です。それでも敢えて[0]を書いているのは、その桁が[0]であることをわざわざ書いているのです。右端の[0]は桁を表しているだけでなく、大きさも[0]であるという事を示していて、有効数字にカウントされます。
従って、0.0790は、[7],[9],[0]の3つが有効で有効数字3桁です。

⑤ 82.0は、数字が[8],[2],[0]と3つです。④と同様に、右端の0は書かなくても数学的には同じなのに敢えて書いている数字です。従って、有効数字にカウントされる[0]です。
従って、82.0は有効数字3桁です。

従って、有効数字が3桁でない数字は①の0.41です。
以上。