第6章 データの分析
6.2 データの散らばり具合を表す
6.2.1 中央値、四分位数
中央値とは、データを小さい順(昇順)や大きい順(降順)に並べたときの真ん中の値のことである。
例題1:5人の得点が以下の表のとおりだった場合、中央値はいくらか。
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
得点 | 12 | 34 | 56 | 78 | 90 |
5人のデータなので、小さい順の真ん中は3番目です。大きい順でも真ん中は3番目です。3番目の得点は56点なので中央値は56となります。
それでは、データ数が偶数の場合はどうなるでしょうか。
例題2:10人の得点が以下の表のとおりだった場合、中央値はいくらか。
順位(昇順) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
順位(降順) | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
得点 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
10人のデータだと、小さい順で5番目のデータは、大きい順で6番目のデータになる。中間は、5番目と6番目の間となる。そこで、中間値は、5番目のデータと6番目のデータの平均を取って求める。14と15の平均は、14.5。これが、このデータの中間値となる。
中間値は、データを小さい順に並べた時の真ん中の値である。 データ数が奇数の場合は真ん中のデータがあるが、 データ数が偶数の場合は、真ん中にデータがないので、その両隣のデータの平均が中間値となる。