受験する際に、多くの学校で提出が求められる資料です。また、小論文や面接の準備にもつながりますので、しっかり準備して作成しましょう。
準備
まず、どうしてこの学校を志望しているのか、しっかり考えていきましょう。
- (未来・目的)あなたは、将来何になりたいのでしょう。
- 何になりたいか、を考えるだけでなく、それになって何をしたいのか、どんな何になりたいのかまで考えましょう。
- 例えば、「看護師になりたい」というだけでなく、小児の看護師になって入院中に不安な子どもの支えになりたい、とか、入院患者さんの精神的ケアもできる看護師になりたいとか、より具体的に考えていきましょう。
- (過去・動機)なぜそのような目標を持ったのでしょうか。
- 上で考えた将来は、なぜ、そのように思ったのでしょうか。そのように考えた理由があるかと思います。しっかり突き詰めて、そこを具体的に文書化しておくと良いでしょう。
- 上の例では、なぜ看護師なのでしょうか。どうしてこどもを支えたいのでしょうか。
- (現在→未来)この学校を決めた理由は何でしょうか。学校に入って何をしたいですか。
- 目標に向かうためには、これから得ていくべきものがあるはずです。今の自分に足りないものは何か、それを得るためにこの学校を選んだはずです。
- 上の例では、看護師になるためには国家試験に通らないといけませんから、その勉強ができること。でもそれでは、どの看護学校でも構いませんよね。
- そこで、「どんな」、や「何をしたいか」、が重要になってきます。「どんな」を求めるために、その学校の特色からその学校を選んだ、というストーリを描いていきます。
- (過去→現在)目標に向かって、これまで何をしてきたでしょうか。
- 自己アピールをしていきましょう。夢は思っていただけですか。もしそうだとしても、受験までの間に、受験勉強以外に、少しでも夢に向かって、何かを進めていきましょう。
作成
ここまで材料を揃えてから、文章を作成していきましょう。志望理由書は、各学校で形式が違うと思います。動機は何ですか、学校を選んだ理由は、学校に入って何をしたい、と分割して聞いてくる場合もありますし、志望理由を書いてください、とだけある場合もあります。どちらにせよ、しっかり準備ができていれば、それから、適切な内容を適切な枠に入れていくだけです。
志望理由をまとめて書く場合は、以下のような構成にしては如何でしょうか。
- 私は、○○になりたい。
- なぜなら、××だったから。
- ○○になるために、私はこんなことをしてきた。
- さらに、○○になるには、△△が必要。
だから、この学校で学んでいきたい。
推敲
作成したらすぐに提出するのではなく、何度も読み直して、しっかり推敲しましょう。他の人に読んでもらうのも役に立ちます。書いた直後もですが、時間を置いてから読み直すと、第三者の目線で読めるものです。
また、志望理由書はコピーを取るなどしておきましょう。小論文や面接のときにも同じようなことを聞かれる場合があります。志望理由書に書いたことと矛盾しないように、いつでも回答できるようにしましょう。