高卒認定試験 物理基礎 H27-1 大問1 問1 解説+解答

解説:

①:鉛直方向には重力が働くが、水平方向には力は働かない。力が働かないときには、動いているものは動き続ける(完成の法則)。間違い

②:摩擦力が押す力より大きかったら、差し引き、摩擦力が勝ち、押す力の逆側に動いてしまう。こんなことはあり得ない。最大静止摩擦力までの力は発生するが、静止摩擦力は押す力と同じだけの力が押すのと逆方向に発生する。押す以上の力は出ない。間違い

③:手が扉を押す力と、扉が手を押す力は、作用反作用の法則で一致する。力を加えるものと受けるものに注目すると、作用反作用の法則では、逆転する。扉が止まっていようが動いていようが、作用反作用の法則では、力の大きさは一致する。間違い
扉を押して動かないとき、押す力と摩擦力が逆方向に働くが、この時の力を受けるものは、どちらも扉である。

④:空気抵抗が無視できるとき、重いものも、軽いものも、同じ速度で落下する。間違い
ガリレオがピサの斜塔で実験したといわれる実験と同じですね。

⑤:重力と空気抵抗の力の大きさが等しいと、差し引き力の大きさがゼロになる。見かけ上力が働いていないと、慣性の法則から、等速度運動をする。正解

以上。