数学I 第6章データの分析(相関関係)

第6章 データの分析

6.4 データの相関関係

6.4.1 散布図

散布図とは、2種類の項目を縦軸と横軸にとったグラフを作成し、その中に、データをプロット(打点)することにより得られるグラフである。散布図を作成することにより、2種類の項目に相関関係があるかどうかを調べることが出来る。

例えば、以下の表のような得点があった場合、散布図は以下のようになる。

  Aさん Bさん Cさん Dさん Eさん Fさん Gさん

Hさん

Iさん Jさん
国語の得点 75 36 51 95 60 6 56 87 1 82
数学の得点  4 58  73  19   79 24  85  47  49  40 

 

散布図の例
散布図の例

6.4.2 相関関係

一方の変量が増加したとき、他方の変量も増加する傾向にあるとき、これら2変数の間に正の相関があるといいます。この場合、散布図を描くと、右上がりに点が配置される。

逆に、一方の変量が増加したとき、他方の変量が減少する傾向にあるとき、これら2変数の間に負の相関があるといいます。この場合、散布図を描くと、右下がりに点が配置される。

正の相関、負の相関
正の相関、負の相関

6.4.2 相関係数

どれだけの相関関係があるかを表す数字として相関係数があります。相関係数は-1から1までの値を取ります。相関係数の値が正(+)の場合は正の相関があり、値が1に近いほど相関が強いと言います。逆に、負(-)の場合は負の相関があり、値が-1に近いほど相関が(負の相関)強いと言います。

相関係数の例
相関係数の例

以上